ボスフリーの自転車のリアホイールが使えなくなってしまったので、ロード用のR500というホイールを使ってカセットスプロケット化しました。
カセットスプロケット化の注意点
フレームのリアのエンド幅
まずカセットスプロケット化する際の注意点ですが、最初に問題となるのがフレームのリアのエンド幅です。
ロードバイクのエンド幅は、フロントが100mmでリアが130mm。クロスバイクの場合はリアのエンド幅が135mmの場合が多いです。
フロントはそのまま使えますが、リアのエンド幅が135mmだった場合ロード用のリアホイールはそのままでは使えません。
今回の自転車は幸い130mmだったので、今回は135mmの場合の加工方法は省きます。いろいろとやり方があるみたいですので、135mmだった場合は別途調べてみてください。
ちなみにリアのエンド幅とは、ホイールを取り付ける部分の内側と内側の間の長さです。
フレームとスプロケットの干渉
次に問題となるのがフレームとスプロケットが干渉してしまうという問題。
スプロケットを取り付けてフレームに固定した際に、スプロケットの最小ギアとフレームが干渉してホイールが回らないといったことがあるようです。
特に最小ギアに変速した際にチェーンとフレームが干渉しないか注意が必要です。
下の画像の矢印の所、すき間がないとホイール回りません。
どう確認するのか。
いろいろ調べましたが、「やってみないとわからない」これが私の答えでした。
これ以外にも、変速機の種類によってはうまく変速できなくなるといったこともあるようです。スプロケットの歯数を大きく変えてしまっても(最小ギアを14T→11Tなど)変速がうまくいかなくなることがあるようです。
とにかくやってみないとわからないという部分が多いですし、これら以外にも問題が生じる可能性があります。
ですので、問題が発生した場合にご自身で対処できる方、買った部品の投資が無駄になってもいいという方以外にはおすすめしません。
今回用意したもの
今回新しく用意したのがこちらの2点。
シマノ7速用カセットスプロケットCS-HG50とヤフオクで購入したスペーサー5枚セット。
スプロケットはボスフリーが14-28Tだったので、なるべく歯数の近い12-28Tにしました。スペーサーは、1mm・1.5mm・2mm・2.5mm・3mmの5枚セットのバルク品で代用しました。
10速のホイールを7速で使うには4.5ミリのスペーサーが必要なので、3mmと1.5mmのスペーサーで代用です。
上のふたつでお値段3,800円ほど。
ちなみに、7速用スペーサーという物も売っているのですが、なぜか5枚セットとかになっていて値段が5000円とかします。一枚しか使わないので、さすがに買う気になりません。
※追記:かなり値段が下がっていたので、一応リンク貼っておきます。
それからホイールは、余っていたロードバイク用のシマノWH-R500という10速用ホイールを使います。
使用した工具
使用した工具は
- スプロケット外し工具
- 15ミリのレンチ
これだけで済みました。
もしボスフリーを外す場合は、別途ボスフリー外し工具が必要です。ディレイラー調整が必要だった場合はドライバーなども必要になります。
スプロケットの取り付け
実際の作業に移りますが、取り外しの様子は省きます。
ボスフリーの付いたホイールを外して、チューブとタイヤを新しく取り付けるR500にはめておきました。
取り付けですが、まずフリーボディーにグリスを塗ります。
グリスは超こだわるという人でなければ、シマノのプレミアムグリスを使っておけば問題ないでしょう。
そして3mmと1.5mmのスペーサーをはめます。
その上にスプロケットをはめてしっかり固定します。
その際、ロックリンクにグリスを塗るのを忘れずに。
固くて外れないなんてことけっこうあります。
フレームに干渉しないか心配でしたが、大丈夫でした。
ちなみにですが、ロード用ホイールなのでフレームへの固定はクイックリリース方式になります。
カスタム後の様子
軽くブレーキの調整をしてから試走してみました。とても快調です。
チェーンはそのままでディレイラーの調整もしていないのですが、スムーズに変速してくれました。スタンドも流用ですが、問題なさそうです。
あえて文句を言うとすれば、若干チェーンが緩いかなといったところです。もう少し摩耗してきたら交換しようかと思います。
それから走行性能ですが、予想以上に変わりました。
走りの軽さ、反応の良さ、全然違います。別の自転車かと思うぐらいの変化でした。
最後に
今回私が改造したのは、LIG-MOVEというクロスバイク風の自転車です。
Amazonなどでそこそこ売れているようなので、同じ自転車をお持ちの方でしたら、今回の手順でおそらく成功するかと思います。
ただほかの自転車に関しては、今回の手順で成功する保証は全くありません。ご自身でよくお調べになり、自己責任で行っていただきますようお願い致します。