今回は、tourneyという7速のコンポが付いたクロスバイク風自転車に、105のキャリパーブレーキを取り付けます。
別のメンテ依頼で預かった自転車なのですが、ブレーキ本体とケーブルがヒドい状態だったので、ついでに交換してみました。
クロスバイクに105のキャリパーブレーキを取り付け
元々付いていたブレーキはこちらです。
サビが発生してますし動きも悪い、ケーブルなんてヒドい状態です。ブレーキはとても重要な部品ですので、安全確実な105のブレーキに交換していきます。
元々付いているブレーキがキャリパーブレーキなので、交換は簡単だと思われます。
新しく取り付けるのは、こちらの105(5600)のブレーキです。私のお古ではありますが、きっちり手入れして使っていた物なのでまだまだ使えるはずです。
使用工具
必要な工具は以下の3点です。
- 六角レンチ
- ケーブルカッター
- ドライバー
ケーブルカッターはお持ちではない方もいると思いますが、ニッパー等で切るのはなかなか大変です。切断面が汚くなってしまいますし、アウターもキレイに切らないといけないので、今後もメンテをする予定の方は用意することをおすすめします。
用意するもの
ケーブルなど、用意したのは以下の4点です。
- ブレーキ用インナーケーブル×2
- ブレーキ用アウターケーブル×1
- インナー用 エンドキャップ×2
- ブレーキ本体×2
アウターケーブルのキャップは、アウターケーブルを買えば付属してきます。
ブレーキ取り外し
ブレーキを取り外していきます。
インナーケーブルのエンドキャップをカットするか取り外して、ケーブルを引き抜きます。
ここでブレーキレバーからタイコを引き抜くのがちょっと難しかったです。
外し方ですが、最初にブレーキを握った状態でこのシルバーの部分が全部見えるまで引っぱり出します。
そしてタイコの向きを合わせて真横に引き抜きます。
ケーブルが抜けたらブレーキ本体を六角レンチで緩めて外します。
ブレーキ取り付け
新しいブレーキを取り付けていきます。六角レンチで固定するだけです。後で調整するのでそれほどきつく固定する必要はありません。
ケーブルカット
インナーケーブルとアウターケーブルをそれぞれカットします。
アウターは取り外したケーブルと長さを合わせて切って、インナーは少し長めに切って最後に調整すればよいかと思います。
この時にアウターケーブルの切断面が潰れてしまうことがあると思います。もし潰れてしまった場合は、何か先の細い物で形を整えてください。
アウターケーブル仮設置
次にケーブルを設置していくのですが、ホイールを装着してからのほうがやりやすいと思います。
ホイールを取り付けたら、先にアウターケーブルを仮設置してみます。
長すぎないか、ハンドルを目一杯切った時に余裕はあるか、このあたり確認しておくとキレイに仕上がります。
ケーブルグリス
ケーブルのグリスに関しては色々と考え方がありますが、インナーケーブルにグリスを塗っておけば、サビの防止になりますしケーブルの動きもスムーズになります。
グリスは迷ったらシマノ製品を選んでおけば間違いないでしょう。
インナーケーブル設置
インナーケーブルを取り付けていきます。
インナーケーブルをレバーに通してからタイコをはめ込んで。
アウターケーブルにも通して。
ケーブルを固定する部分はくぼみに合わせて通します。
インナーケーブルの固定ですが、
①のレバーを解除した状態で、ブレーキシューを両側から押さえてホイールとのすき間を狭めて、そのまま②のネジを締める感じで良いかと思います。
固定したら①のレバーを下げてからブレーキを握って感触を確かめてください。遊びが多すぎたりする場合は、ケーブルを固定し直して調整してください。微調整なら③のネジで可能です。
ブレーキの調整ができたら、ブレーキ本体を裏から六角レンチでしっかり固定します。
ケーブルカット
ブレーキを調整できたらケーブルのカットです。4~5センチぐらいですかね、余裕をもってカットします。
エンドキャップをはめたらケーブルカッターで固定して完成です。
まとめ
元々キャリパーブレーキが付いた自転車だったので交換は簡単でした。
試走してみましたが、ブレーキの動きは非常にスムーズになりました。効きも良くなったと思います。
甥っ子の自転車なのでこの状態なら安心です。