今回は、私がやっている新車ディーラーでの値引き方法のご紹介です。
私は以前に営業マンをしていたことがありまして、そこそこ長いことやっていたので、少なくとも1000人以上の方と値引き交渉をしたことがあると思います。
その経験上思うことは、交渉次第で価格は下がるということです。
交渉しなければ相手の会社の利益が増えるだけで、高く買ったからといって購入後に優遇してもらえるといったこともほとんどないと思います。価格交渉はしたほうが得です。
ということで、私が思うディーラーでの値引き交渉の方法を。
値引き交渉の仕方
予算は言わない
これはすごく基本的なことかと思いますが、こちらから「いくらぐらいで」などと予算を言うのはやめましょう。金額を言ってしまうと、それより下の金額では交渉しにくくなりますし、相手の予定通りの値引き交渉になってしまう可能性が高まります。
予算に幅をもたせて伝えた場合でも、上限ギリギリでの価格交渉になってしまう事が多いでしょう。
ディーラーに行く場合はあらかじめ車種を決めておき、この車種を検討中で他メーカーのこの車種とこの車種も検討中、といった感じで話を進めるのが良いかと思います。
1回目で決めない
1回目の交渉で決めるのは得策ではありません。話の流れにもよりますが、値引き額が大きく見えても、それは余裕のある値引き額の場合が多いでしょう。
1回目の交渉でギリギリの値引き額が出ることはまずありません。後々値引きができるようにディーラーオプションなど利幅の大きい物を多く載せていることが多いです。
交渉中にひとつひとつを細かくチェックするのは難しいと思うので、一度持ち帰って必要な物、そうでない物、しっかりチェックしましょう。
複数の見積もりを取る
これも基本的なことかと思いますが、見積もりは複数とったほうが良いでしょう。
同じ会社の近くの店舗で見積もりを取るのはあまりよろしくないと思いますが、直系のディーラーといろいろなメーカーを扱う販社だったり、同じメーカーのディーラーでも会社が違う場合もあります。
そういった違う会社で見積もりをとると、意外と値引き額に差が出ます。ディーラーよりも販社のほうが安いといった場合もあります。交渉材料にするのもありですし、値引き額の相場を知るうえでも有効かと思います。
自分一人で決められると思わせない
自分専用の車で、自分一人ですべてを決められると思わせないほうが、何かと交渉において便利な場合があります。決断を迫られた時に「一応家族にも確認してみないと」などと言ってかわすことも可能です。とくに交渉が得意ではない方は、家族が金額を渋ってるという設定で交渉するのもありかと思います。
見積もりの段階で、何かといろいろプラスされて金額がずいぶんと高くなるといったこともあると思います。そんな時に「この金額じゃすぐ却下されて土俵にも上がれません」的なことを言って、いろいろ省いてもらうなんて方法もあります。
「この場で決めてくれるなら金額出します」
これは昔からよく使われる言葉かと思います。こんな言葉は間髪入れずに断りましょう。「いやいや金額がわからないのに買うなんて言えるわけないでしょう」でいいんです。交渉が煮詰まって最終段階ならこの言葉に乗るのもありかと思いますが、早めの段階ではあっさり断るのが良いと思います。
逆に最終段階で「この金額なら今すぐ決めますよ」とこちらから言うほうが良いと思います。ただしその金額が出てしまったら買わないといけなくなりますので、言うのであれば十分に金額を検討してからにしましょう。こちらが無理と思っていても、意外と近い金額が出たりすることもあります。
「上司に相談してきます」
この言葉もよく使われる言葉かと思います。「普段出せない金額を上司に言ってなんとか出してもらいました」的な雰囲気が出ますが、私はあまり信用していません。
車のディーラーの場合すぐ近くに上司がいるので、本当に相談していることもあると思うのですが、時間が長いからといって「がんばって交渉してくれている」などと思わないようにしましょう。
値引き交渉などほぼ毎回のことですから、営業マン自身もどのあたりまで値引き可能かなんてことは当然わかっているはずです。交渉の最終段階でこちらが明らかに無理を言ってる場合などを除けば、あまり信用しないほうが良いと思います。
見栄を張らない
カーディーラーというのは、店舗もキレイですし対応も非常に丁寧です。なんとなく自分が上客であるかのような気分にさせてくれます。
そうするとどうなるか。セコいことが言いにくくなります。
元々値切ることに対して、みっともないなどといった感情をお持ちの方もいると思います。私もどちらかと言えばそういうタイプだと思います。
しかし車の場合は金額が大きいので、少し見えを張ったばかりに数十万円も高い買い物になってしまう、なんてこともあり得ます。
このあたりに不安がある方は、「嫁が金額を渋っている」とか「家族の意向でこの金額までしか」などといった設定で交渉するのが有効かと思います。
余裕があっても金額が厳しいフリをするぐらいで丁度いいと思います。
見栄を張るのはやめましょう。
まとめ
私がやっているのは以上のようなところかと思います。
人によってやり方は違いますし、相手によってとるべき方法は変わるでしょう。私の方法が正しいかどうかもわかりません。
ただこんな方法もありますよということで、参考になるところがあれば参考にして交渉に臨んでいただければと思います。
お役に立てば幸いです。