サッカー

乾貴士の進化

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6月7日に行われた、キリンチャレンジカップのシリア戦。

前半はとにかく酷い内容でした。

 

テンポが悪いし変化もない。

仕掛ける選手もいなれけば、鋭いパスを出せる選手もいない。

がんばっている選手もいましたが、中盤がとくに問題でした。

今野選手の状態が悪ければ、あのメンバーではかなり厳しいということがはっきりしたかと思います。

 

そんな中、後半途中から出場の乾選手が素晴らしかった。

何が良いって、ボールの持ち方がすばらしい。

常にフラットな態勢でボールを保持して、右にも左にもかわせるし、パスも出せるしドリブルにも入れる。

 

しかも周りもよく見えていました。

小さなモーションでパスも出せるし、ドリブルしながら鋭いパスも出せる。

あのボールの持ち方だと相手はなかなか足を出せないと思います。

常に前を向いてプレーするのも良いですね。

いつからあんないい選手になったんでしょうか。

最近、エイバルの試合はダイジェストでしか見ていなかったのをちょっと反省します。

 

タメを作れていたのも大きいと思います。

自分で仕掛けられる状態でタメを作るので、周りの選手の動き出しも引き出せますし、そこからドリブルして相手をかわすことも出来る。

相手にとって嫌な存在のはずです。

 

本田選手がタメを作るとよく言われていましたが、あれとはまた違ったもののように思います。

本田選手の場合は、自分で相手をかわすという選択肢がほぼ無かったので、相手にとっての怖さはかなり違うと思います。

 

最近の日本サッカーの一番の問題点は、足元へのショートパスばかりになってしまうことではないかと思います。

たまにきれいに崩せることもありますが、なかなかそれだけでは厳しい。

仕掛けて相手を1人かわす、ディフェンスがズレたところで攻撃を仕掛ける。

そういうプレーを混ぜていかないとなかなか厳しいと思います。

 

Jリーグも含めてですが、日本サッカーを見ていて、とにかくドリブルが少ないと思いませんか?

ちょっとした場面で1人かわすといったプレーも非常に少ない。

リスクを背負わなすぎだと思うんです。

リスクを犯さずに攻撃をしかけて相手を崩せるのか。

攻撃の選手なんて失敗して当たり前なわけですからもっと仕掛けてほしい。

もちろん誰にでも出来るプレーではないので、代表戦で昨日のようなプレーが出来る乾選手は貴重な存在かと思います。

 

リーガ・エスパニョーラに移籍して、約2年ですか。

移籍した時すでに27歳ですから、プレースタイルはほぼ出来上がっているものと思ってました。

元々、才能豊かな選手ではありました。

センスを感じさせるプレーもありましたし、素晴らしいプレーも見せてくれていました。

ただやはり何かが足りない。

全体的にあと一歩といった感じの印象を受ける選手でした。

変わるものですね。

リーガ・エスパニョーラは上手い選手ばかりですし、世界のトップに君臨する2チームがいますので、そこから受ける影響力というのは大きいのかもしれません。

 

昨日のプレーを見せられたら、もし私が監督ならイラク戦は確実に乾選手を先発で使います。

ただアウェーですし、守備との兼ね合いもあるでしょう。

ハリルホジッチ監督はどのような選択をするのか。

来週を楽しみに待ちたいと思います。

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