ドルトムントの香川真司選手ですが、ドルトムントとの契約を2020年まで延長することが決まりました。
これは朗報と捉える方が多いのでしょうか?
ドルトムントは良いチームです。
素晴らしい選手がたくさんいますし、UEFAチャンピオンズリーグに出場できることも多いでしょう。
うまくいけば、チャンピオンズリーグで世界のトップクラブと激突する。
そんな姿が見られるかもしれません。
しかし現状、香川選手は主力とは言い切れない状況です。
昨シーズンのリーグ戦の出場は21試合にとどまっています。
しかも先発出場は13試合のみで、ゴール数に至ってはたったの1ゴールしか挙げていません。
もちろんこの状況に香川選手が満足しているとは思いません。
来シーズンこそという思いはあるでしょう。
しかし香川選手がドルトムントに復帰してすでに3シーズンが経過しています。
決して満足のいく3年間ではなかったと思います。
2015-2016シーズンはそれなりの数字を残していますが、ドルトムントでの最初の2年間とは活躍度合いがまるで違います。
プレー内容が上向いているという印象はそれほど受けません。
さらにドルトムントは、2016-2017シーズンになりメンバーがかなり変わっています。
来シーズンを占う上で参考にすべきは、2016-2017シーズンと言えるでしょう。
監督は代わりますが、香川選手のチーム内での立場が良くなるのか悪くなるのか、なんとも言えない状況です。
昨シーズン21試合で1ゴール。
このことを考えると、チーム内での序列がさらに下がることも十分考えられます。
日本代表でも不甲斐ないプレーが続いています。
満足のいくプレーが出来ず、「次に向けて切り替えて」とか「成長できるように」とかそんな言葉ばかり聞かされている印象です。
もちろん一生懸命やっていると思います。
日々努力もしていることでしょう。
しかし結果はついてきていない。
そうであるならば、環境を変えるという選択をしても良かったのではないかと。
違う国のリーグへ行き、違ったサッカーの中で新しいプレースタイルを模索する。
そんなチャレンジをしても良かったのかと私は思います。
プレーに関してもそうなのですが、少し守りに入っているような印象を受けます。
もっとリスクを冒して欲しい。
失敗を恐れずに新しいチームに行ったり、失敗してもいいから厳しい所にパスを狙っていったりと。
そんな姿を見てみたい。
今のまま同じ環境に身を置いたら、このまま終わってしまうのではないか。
そんな気がしてなりません。
早いもので香川選手ももう28歳です。
ドルトムントの最初の2年間で素晴らしい活躍をしましたが、その後は良かったと言い切れるシーズンはありません。
いつかはやってくれるんじゃないか、そう言われ続けてきた選手です。
そのいつかは来ないまま終わるのか。
そこまでの選手と言ってしまえばそれまでですが、やはり惜しい気はします。
ロシアワールドカップは香川選手が集大成とすべき大会でしょう。
日本代表の前線には新しい選手が出てきて、良い結果を残してくれています。
あとは中盤かなという気がします。
なんとかドルトムントで良いシーズンを過ごし、日本代表でも結果を残してもらいたい。
散々言われていることですが、横や後ろは捨てて縦にどんどん仕掛けていく。
そんな選手になって欲しいと思っています。